さがしもの (新潮文庫)
読み終えましたよ。読み終えてびっくりしましたよ。最後のあとがきエッセイのところに、先日ワシが書いたことと似たようなことが書かれていたからですよ。

スポーツをする。ゲームをする。レストランでおいしいものを食べる。温泉に入る。そういうことと、本を読むとうことは、あまりかわりがないように私は思われる。スポーツしなくても、ゲームしなくても、おいしいもの食べなくても、温泉に入らなくても、ぜんぜん問題なく生きていけるが、けれどそこに何かべつのことを求めて、それらのことを人はする。そのなかに、本を読むという行為も含まれている。そうして、本を読むのは、そのような行為のなかで、もっとも特殊に個人的であると、私は思っている。そう、だれかと一対一で交際をするほどに。

このように書かれていたのですよ!いままで読書ってしなかったけど、やっぱりそういうことなんだー!と明るくなりました。最後の一文はあまりよくわからないけれど。
「不幸の種」と、「引き出しの奥」がいちばんわくわくしながら読めたなあ。はっきりイメージしやすかったです。短編集というのがまたいいのかも。