呼吸が歌だ 鼓動がリズムだ

ゆらゆら帝国が解散してしまったよ。

突然ですが、ゆらゆら帝国は2010年3月31日をもちまして、解散することになりました。
1989年2月の結成以来、21年間支えてくださったファンの皆様、スタッフ関係者の皆様には、何と御礼を言っていいのか分かりません。
本当にありがとうございました。
メンバー一同、心より感謝いたします。

ゆらゆら帝国は、結成当初から「日本語の響きとビート感を活かした日本独自のロックを追求する」という変らぬコンセプトを基に活動を続けてきました。
同時に、アルバムごとに過去のイメージを払拭し、更新し続けることを自らに課し、時にはバンド形態すらも壊すことによって、常に自分達の演奏に向かう新鮮な気持ちや、緊張感を保ってきました。
そしてアルバム「空洞です」とその後のライブツアーで、我々は、はっきりとバンドが過去最高に充実した状態、完成度にあると感じました。
この3人でしか表現できない演奏と世界観に到達した、という実感と自負がありました。

しかし、完成とはまた、終わりをも意味していたようです。

解散の理由は結局、「空洞です」の先にあるものを見つけられなかったということに尽きると思います。
ゆらゆら帝国は完全に出来上がってしまったと感じました。
昨年は、新曲を作ったり、旧曲のライブアレンジで新たな試みをすることで、
なんとかこの出来上がってしまった感、安定感を打破しようと試行錯誤したのですが、結局自分達の中で、次ぎのアルバムに繋がるようなワクワクする感覚を得ることはできませんでした。
今年に入ってから、メンバーで話し合った結果、「この3人で、やれることは全てやり切った。」「これ以上続けてもルーティンワークになるだけだ。」という結論に達し、メンバー全員納得して、バンドを解散することに決めました。

突然で、しかもこのような形での発表になってしまい申し訳ありません。
バンドは解散しますが、今後もメンバーはそれぞれ違った形で、音楽を続けて行きます。
これからも音楽を続けて行く為の、発展的解散と捉えていただければ幸いです。

最後にもう一度、
皆様、今まで本当にありがとうございました!!!!!!!!!!!!!

ゆらゆら帝国 代表 坂本慎太郎

ワシがゆらゆら帝国を知ったのは10年くらい前。なんておかしな名前のバンドなんだ!気になる!と思って買ったCDが「ゆらゆら帝国?」で、聴いたら名前以上に衝撃を受けましたよ。はじめてチケット取ったNHKホールは熱が出て行けなくて、チケットの半券が付いたまま。そしてようやく行けたライブは2003年の恵比寿ガーデンホール。「な・ま・し・び・れ・な・ま・め・ま・い」に収録されているやつ。いちばんうしろで観てたから、ステージの状況とか殆どわからなかったけど、ビール飲みながら聴けて楽しかったな。それからは野音と年末のリキッドはだいたい行ってたなあ。でも、そんなにたくさんツアーやるわけじゃないから、1年に2回観れればオンの字だった。そんで今チケット数えたらちょうど10回観てた。あのお客さんにまったく媚びないステージが大好きだった。そして、ゆらゆら帝国のライブに来る人は、みなさんおしゃれで、ふだん観ないような奇抜な服装の人が多くて、野音の開場待ちでお客さんの服装を観てるのも楽しかったなあ。野音のライブがいちばん好きだった。新橋駅近くのコンビニで氷結とおつまみ買って、始まる前から飲んでるの。始まるころにはいい気持ちになって、だんだん空も暗〜くなってきて、そんな中で「タコ物語」とか、最高だったなあ。最近のライブでは新曲もいっぱいやってくれて、新譜が待ち遠しくて待ち遠しくてやきもきしてたんだけどな。マラカス捌きもだんだん進化していて、にやにやしながら観てたんだけどな。去年の野音での坂本さんの髪型がカッコよくて、坂本さん目指して髪を伸ばすことを決意して、ようやく同じくらいに!と思ったら、年末のリキッドでは髪をお切りになられていて、ショックだったな(笑)。目標がなくなったからワシも切ったよ。そしてそろそろ今年も野音ライブが発表されるのかな?って思ってたのになー。

ほんとうに突然だけど、この解散理由の文章、なんてわかりやすい文章なんだろう。「過去最高に充実した状態、完全に出来上がってしまった」なんて書かれたら、寂しいけど、すごく納得ができる。最後の最後まで芯が通っていて、ブレないバンドだな。さらに好きになっちゃうじゃないかー!

どういうわけかゆらゆら帝国の曲は、疲れた時に聴くととてもフラットな気持ちになれる。元気が出るわけでも、落ち込むわけでもない。精神安定剤と言ったら大げさか。
ありがとう、いい薬です。
これからも聴き続けるからー!